一度測って終わりのツールは、誰も戻ってきません。だから記録が貯まる作りにしました。何回測ったか、初回からいくつ上がったか、16類型のうちいくつ出したか。
ここまでは普通です。悩んだのは、その先に何を足さないかでした。
入れなかったもの
毎日やらないと失う仕掛け。 よくある連続日数の炎マークで、途切れるとゼロに戻るやつです。あれは強力で、実際に人を毎日戻します。
入れませんでした。声は毎日使うものだからです。
歩数計なら、毎日歩かせるのは健康にいい。でも声は違います。「今日はやっていない」という表示が毎晩出てきたら、声が出しづらい日でも無理に出す人が出てくる。喉が乾いている日も、風邪気味の日も。
このツールは練習方法まで出します。出す以上、その練習で人が喉を痛める可能性を作ってはいけない。
連続日数は表示していますが、途切れても何も失いません。ただ「何日続いた」と書いてあるだけです。
他人との競争。 順位も平均との比較も出していません。前は「声優13人に混ぜて14人中6位」と出していて、これは消しました。比べる相手を知らない人には何も伝わらないうえに、声は比べても仕方がない性質のものなので。
未達成を責める言い方。 ここは書き方の問題です。「まだ0個」ではなく「あと1つで」と書く。同じ状態を指していますが、受け取り方は違います。
否定的な言い回しが混ざっていないことは、毎回機械で確かめています。書いているうちに、つい「〜できていません」と書いてしまうので。
戻ってくる理由は3つに絞った
代わりに置いたのは3つです。
集める。16類型のうちいくつ出したか。声を作り分けると増えます。声優の練習でもある「声色を変える」が、そのまま集める行為になる。
伸ばす。初回からいくつ上がったか。練習の成果が数字で残ります。
続ける。何日やったか。義務ではなく、記録として。
どれも「やらないと損をする」ではなく「やると増える」の側に置きました。
正直まだ分かっていない
この設計が正しいかどうか、まだ確かめられていません。
失う仕掛けを入れた方が人は戻ります。それは事実です。私はそれを承知で入れなかった。喉を痛める方向に働くのが嫌だったからです。
でもこれは私の判断で、データではありません。もしかしたら、優しく作りすぎて誰も戻ってこないだけかもしれない。
数字が貯まったら分かります。そのときに、判断が間違っていたと書く記事をまた書くことになるかもしれません。