声質16類型は、4つの軸をそれぞれ2つに割って作っています。高さ、質、通り、動き。16は2の4乗です。
この作りには、避けられない性質がひとつあります。境目のすぐ近くにいる人は、測るたびに違う型が出る。
境目はどこにあるか
軸ごとに境目の数字があります。たとえば高さなら、男声は139Hz前後、女声は214Hz前後。集めた声優28名の実測中央値をそのまま使っています。
普段の声が140Hzの人は、体調や時間帯やマイクの距離で、簡単に138まで下がります。その日は低音側の型が出る。次の日は141で高音側が出る。
これは測定の失敗ではありません。実際にその人が境目の上に立っているというだけです。
隠すか、見せるか
作っているとき、ここを隠す方法はいくつもありました。
一度出した型を保存して固定してしまう。境目に緩衝帯を設けて、前回と同じ側に倒す。あるいは、そもそも何度も測れないようにする。
どれもやりませんでした。固定すると、声を変える練習をしても型が動かなくなる。このツールは声を作り分ける練習を勧めているので、それでは筋が通りません。
なので逆に、見せることにしました。
隣の型へのリンクを置いた
16類型それぞれのページに、1文字だけ違う型へのリンクを4つ置いています。
高さが逆、質が逆、通りが逆、動きが逆。どれか1つだけ違う型が、必ず4つあります。境目の近くにいる人は、その4つのどれかと行き来していることになる。
そして「境目の近くにいると、測るたびに行き来することがあります」と、そのまま書きました。
行き来するのは面白い方だと思っている
書きながら思ったのですが、これは欠点ではない気がしています。
1つに決まってしまう診断は、1回で終わります。血液型みたいに固定されると、それ以上やることがない。
行き来する診断は、自分がどのあたりに立っているかを教えてくれます。ど真ん中の人は何度測っても同じ型が出るし、境目の人は揺れる。揺れること自体が、その人についての情報です。
16類型のうち4つは、集めた28名の中に該当者がいませんでした。軸が互いに独立していないからです。低い声ほど抑揚が平らになりやすい、といった繋がりが実際にある。
だから16の箱は均等には埋まりません。埋まらないことも含めて、そのまま出しています。